4/2014062620275600-oirase 1305.jpg4/2014062620275601-001 - コピー.JPG奥入瀬の入口、焼山に「奥入瀬渓流館」があります。
駐車場やトイレ、売店なども完備されており少しですが奥入瀬に関係した展示を見る
事ができます。
森の仕組みや、十和田湖奥入瀬に魅了された方々の紹介など。
その中に、奥入瀬渓流を世に紹介したといわれる「大町桂月」の紹介コーナーがあり
ますが、そこに顔をかたどったメダルがあります。
なんと、通称「乙女の像」の除幕式で配られた高村光太郎作の記念メダルです。
以前は、展示のみでしたが説明文がついていました。
上:説明文なし(昨年まで)
下:文あり(今年)

『昭和28年(1953)10月21日、「十和田湖畔の裸婦像」(通称「乙女の像」)除幕式
に際し、関係者に配布されたものである。150個鋳造されたが、大半は行方不明と
なっている。
裸婦像は十和田湖周辺が国立公園に指定されてから15周年の記念に、当地の景勝を紀
行文で広く世に紹介した大町桂月、道路整備等に腐心した元県知事の武田千代三郎、
同じく元法奥沢村村長・小笠原耕一の、いわゆる「十和田の三恩人」顕彰のために作
られた。このメダルには三恩人の名が刻まれ、さらに桂月の肖像が浮き彫りになって
いる。
昭和28年の光太郎日記には、8月に制作を始め、9月には完成したこと、アトリエを
訪れた桂月の子息が「亡父によく似ている」と語ったことなどが記されている。
この後に取りかかった「倉田雲平胸像」は未完のまま絶作となったため、完成した彫
刻としては、このメダルが光太郎最後の彫刻作品である。』

連翹忌運営委員会代表・小山弘明氏に協力いただき、分かりやすく見れるようになり
ました。