2010.08.13 : ちょっと森の話・・・
奥入瀬日記
森には「ギャップ」と言う言葉があります。
なんだべぇ〜???
森って木々が青々と枝を伸ばしていますよね!
お蔭様で、暑い夏でも涼しい奥入瀬です。
ふだんは気にも留めない写真の風景ですが、なぜか足が止まりました。
日差しが満面に差し込んでいたんです。えっ!?
森ってうっそうとしていますが、ご覧の様に次第に朽ちる木々もあります。
時折、可愛らしい一年葉を紹介していますが、ほとんどが成長出来ないそうです。
えっ!? 小さい小さい新芽は、デッカイ木々の陰になるので日を浴びる事が出来ないからだって!うっそ〜!?
そんな森にもチャンスがあります。それが「ギャップ」です。
老木の倒木はもちろんですが、雨風で倒れるものやら、あちこちで倒木があります。
て事は・・・デッカイ木が倒れるとポカンと穴が開いたように日差しが燦々と差し込みます!!!それが「ギャップ」
日差しを偶然に浴びた木々の若葉が今とばかりに成長します。
自然の「まびき」ですね!
森の手入れをしなくても、ゆっくりと手入れされているんですね(^_^)
写真はイメージです。「ギャップ」とは、もっと大規模なものだと思います。
yamadaさん色々なことを勉強していますね脱帽です!
今、今年か来年には倒れると思われる十和田湖畔にある国内最大級のドロヤナギを観察中です。
幹周り約6メートル、樹高30メートル以上の巨木です、このような木が倒れるときは周囲の木々もなぎ倒してしまうために広い面積のギャップができてしまいます。
気を付けなければならないのは、林の中での倒木は周囲の木が将棋倒しになり、かなりの距離に渡って被害が発生することです。
倒木を感じたら直線上からは速やかに移動しなければならないと思います。
7月7日の新聞に載った子の口の全国3位のドロヤナギが倒れたときはかなり離れた電線に将棋倒しにあった木が寄りかかってしまいました。
東北巨木調査研究会代表 高渕英夫